【完全保存版】心の距離感と体の距離感のメカニズム タッチケア編

スキンシップ
スポンサーリンク
Sponsored Links

心の距離感と体の距離感のメカニズムについては・・・

でお話してきました。

そもそも、触れることでどのような効果があるんだろうか?

触れ方によって効果に差があったりするのかな?

という疑問のお持ちの方におススメの内容になっています。

それでは「触れる意味」についてお話を進めていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

 

人の手で触れる意味

Sponsored Link
親子の手

 

「人の手で触れる」のと

「道具で触れる」のとでは全く効果が違います。

 

なぜなら

人の手で施術されないと相手は自分に対しての

「尊厳を感じることができない」からです。

 

例えば・・・

按摩器(あんまき)やマッサージ機で身体をほぐすのと

直接、施術を受けて身体をほぐされるのとでは

終わった後のスッキリ感が違うのです。

それを証明した実験がありますので、ご紹介したいと思います。

 イギリスの神経科学者 インジー・クレスさんの実験より

手順:

実験参加者の腕を

  • なでる。
  • タッピングする。

この二種類で刺激する。

触れ方は

  • 人の手で触れる。
  • ベルベットを巻いた棒

の二種類で触れる「圧」「スピード」「温度」も統一して脳の活動を測定した。

結果:

「人の手」で触れた方が、脳の活動が大きいことがわかった。触れ方に関しては「なでる」方が「タッピング」より脳の活動が大きかった。

結論:

「人の手」「なでる」ということは、「相手に大切にされているといった感覚」が起こり自尊心が高まったためである。

この実験から単純に触覚刺激があればよいというわけではない」ことがわかった。

ですので、「人の手で触れる」のと「道具で触れる」のとでは全く効果が違うということがわかりました。

 

スキンシップは長く続けるほど効果的

右肩上がり

 

スキンシップは続けるだけでも効果は高まります。

なぜなら

普段から触れられ続けることで

「オキシトシン」の効果を大きくなるからです。
「オキシトシン」に関する記事はコチラで解説させて頂いています。

 

これは

「オキシトシン」の研究で有名なスウェーデンのモヴェリさんの研究より

手順:

ラットの後ろ足に痛みを与え、その足を引っ込める時間を測定した

その際に「人間の手で触れたラット」「触れていないラット」を比べた。

結果:

「人間の手で軽く触れていたラット」は、「触れていないラット」に比べて引っ込める時間が長かった。

※試しに「オキシトシン」をラットに注入しても足を引っ込める時間は長くなったので、「オキシトシン」の与える影響と同じことがわかった。

そして、このような「スキンシップ」を続けると「その痛みの減る量が大きくなった」だけではなく「普段から感じる痛みの程度も低くなった。」

結論:

また、別の研究からも普段からスキンシップが多い夫婦は「オキシトシン」の分泌量が多く、血圧の数値も低く「ストレス」が小さいことからも一致しているので、継続すること自体にも効果があることがわかった。

ですので、スキンシップは続けるだけでも効果は高まります。

 

人は触れることで感情が伝わる

楽しそうな親子

 

人は触れることで感情が伝わります

なぜなら

皮膚は情動の伝達(大脳辺縁系)

綿密にコミュニケーションを取っているからです。
▶大脳辺縁系の参考になる記事はコチラです。

 

この内容について解剖学の観点から説明していきますね。

皮膚の成り立ちから考えると・・・

  1. 受精卵が細胞分裂を繰り返す。
  2. 胞胚期に入る

胞胚期になると次の三層になります。

  • 外胚葉(がいはいよう)
  • 中胚葉(ちゅうはいよう)
  • 内肺葉(ないはいよう)

その中で「外肺葉」から「皮膚」「脳」が形成されます。

同じところから出来上がってきている上に

一番最初に触れるのは「皮膚」なので

皮膚の心地よさから脳に伝わるわけです

 

胞胚期についてもう少し詳しく記載しますね。

人体の成長の枝分かれ

外胚葉表皮・脳・神経・内耳・眼全般・毛・爪・乳腺

中胚葉:骨格・骨格筋・心臓・血管・血

内肺葉:気管・肺・肝臓・膵臓・胃腸・膀胱・尿道

ざっくりですが、「外胚葉」から成長しているのは「眼や耳・毛」などできているので、ここからも直接的な「情動の伝達」に関係していると思われます。

 

そして、触れることで情動が伝わるという興味深い実験がありますので紹介したいと思います。

 

アメリカの心理学者 マシュー・ハーテンスタインさんの実験より

手順:

7種類の情動を触れることでどの程度しっかり伝わるか検査した。

【情動の種類】

  1. 感謝
  2. 幸福
  3. 怒り
  4. 恐怖
  5. 悲しみ
  6. 不快

表現方法は例えば、「愛ならハグ」「感謝なら握手」「悲しみなら手を動かさずただ触れる」等々

結果:情動の解読の正答率は50%~70%で、この数値は表情の解読に匹敵するものであった。

結論:情動を伝えるなら真っ先に表情を思い浮かべるがそれと同じくらい皮膚による感触が感情を伝えるものだと分かった。

これらの内容から人は触れることで感情が伝わります

 

触れるテクニック(ユマニチュード)

ユマニチュード

 

次はスキンシップのテクニックについてご紹介していきたいと思います。

それは「ユマニチュード」です。

「ユマニチュード」とは体育学を専攻するフランス人の

  • イヴ・ジネストさん
  • ロゼット・マレスコッティさん

の二人が作った認知症の方や高齢者へのケア技法です。

 

「ユマニチュード」はフランス語で「人間らしさ」の意味で、その意味に則った技法になります。

そして、「知覚・感覚・言語」によるコミュニケーションを軸としたケアで、

「哲学を根拠としている技法」でもあります。

 

「ユマニチュード」のケアの軸になるのは

  • 見る
  • 話す
  • 触れる
  • 立つ

を基本として、これらを複合的に行い相手を援助するというスタイルです。

相手の動きの流れをさえぎることなく「触れていく」のです。

 

そして、触れ方は

  • 上から「つかむ」のではなく、「下から支える」というのがルールです。

 

離す時のルールもあり

  • 飛行機から離陸するようなイメージで、斜めから入ります。

垂直に落とすように離してはダメです。

 

そして、触れる際には「見る」「話す」という行為を十分行ってから触れていきましょう。

これがごく一部ではありますが「ユマニチュード」の技法になります。

マッサージセラピストの最高峰の人はこれが当たり前のようにやっていますので、私たちも頑張って体得していきましょう!

 

セラピューティックケア

セラピューティックケア

 

「セラピューティックケア」とは

「治療力のある介護」という心理面への癒しを目的としたものであります。

日本では、2014年に「日本セラピューティックケア協会」は認定NPOとなりました。

手法は、筋肉の中で最も緊張する部分である

  • 「肩」
  • 「背中」
  • 「ふくらはぎ」

  • なでたり(エルフラージュ)
  • こねたり(ニーディング)

することで循環機能を高めストレスや緊張をほぐすのです。

 

効果について

2014年 日本セラピューティックケア教会にて触れることによる

「オキシトシン」「コルチゾール」

の濃度の変化について実験をした。

手順:スタッフが初対面の参加者1:1で30分間その施術を行い「オキシトシン」の濃度を測定する

結果:

施術を受けた人の「オキシトシン」の濃度が上昇し、施術をしたスタッフがそれ以上に上昇した。

「コルチゾール」も同じように低下した。免疫力の指標である「免疫グロブリンA」も全く同様であった。

そして更に、興味深いことに「オキシトシン」の数値が高い人に施術された人は、「オキシトシン」の上昇が大きくなることが分かった。

結論:

このように「オキシトシン」「自律神経」の働きといったものは、施術者と受ける人の働きが同調していることがわかった。

この「オキシトシン」の数値が高い人に施術されて

相手も「オキシトシン」の数値が上昇する結果は

「皮膚」を通して染み込んでいくとか「エネルギー」

相手に伝わるといった可能性はないと思いますが

今までの情報から見ていくと、「ミラーニューロンシステム」の働きで相手に触れるだけで体温を感知し、脳内の血流が変化し同調し自律神経やホルモンも同調するといった可能性がある。

いずれにしても推測ではあるが、これはお互いの信頼関係が拓かれた相手だけに起こる特別な現象であり、それがお互いに心身共に良い効果をもたらすことに違いない。

 

まとめ

まとめ

 

それでは、今回の内容をまとめていきたいと思います。

「スキンシップ」の効果が期待されることは、身体の健康のみならず、心の幸福感も実感できることがわかった。

そして、人は道具やものではなく「哺乳類」独特の機能をもつ「オキシトシン」のおかげによって本当の意味での癒しを受けることができるのです。

 

そしてその「オキシトシン」は人口で作ったものを投与しなくても「スキンシップ」「触れること」で大量に分泌されます。

 

ですので、

お互いに触れ合いを増やすことで「ストレス」や「不安」の症状が軽くでき定期的に触れ合うことで「あなたはかけがえのない存在だ。どんなことがあろうとも愛しささえているよ」という大切なメッセージが皮膚を通して届いていると確信しています。

 

本日は以上となります。

最後までお読みいただき誠にありがとうございます^^b

 

 

Sponsored Links
スポンサーリンク