今回は『オキシトシン』の影響力についてお話をしたいと思います。
『オキシトシン』の影響力は良くも悪くも人との繋がりを大切にしたいという気持ちがあった時に分泌されます。
それではお話を進めていきたいと思います。
オキシトシンの影響力と作用とは
それでは今回も『オキシトシン』についてお話を進めていきたいと思います。
この記事がを読むのことにオススメな人は
- 人と信頼関係を付けやすい人の見分け方。
- 怒りっぽい人の気持ちをわかりようになりたい。
の二つがわかるようになります。
今回も確認からいきましょう!
それではまずは内容を確認していきましょう!
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の以上となります。
今回は『オキシトシンの影響力と作用とは』のお話をしたいと思います。
オキシトシンの影響力

オキシトシンが与える影響力は
「相手に優しくすると、相手も優しい気持ちになれる」
です。
なぜなら、古来より人間たちは「子孫繁栄」の為に『オキシトシン』が出来たのだと思われます。
🔻こちらの内容を「子孫繁栄」に関する内容を徹底的解説されていますのでコチラを参照してく見てください。
私たちは人間を助け合ったり、相手の事を思いやったりすることで「子孫繁栄」をしてきました。
他の動物たちも「ノミ取りやハグ」によって仲間割れを防ぎお互いにケアをする事でお互いに信頼を深めていきました。
仲間同士、仲良くすることで心が穏やかになり、健康を維持するために欠かせないものです。
例えば・・・
東京都 桜美林大学 臨床発達心理士の山口創教授が
次の内容でオキシトシンの分泌を確認しました。
- ファーストネームで呼ばれること。(好意レベルによる)
- 一人よりも複数で協力してプレイするゲームの方が『オキシトシン』の分泌量が増える。
以上の2種類からも『オキシトシン』の分泌量が増えることが判明しました。
ゲームの種類は関係なく、みんなと「協力」して「全員が成功すること」で達成感を味わい『オキシトシン』が分泌されます。
ですので、皆と協力し、相手と仲良くし人に優しくすると皆が『オキシトシン』が分泌されるので
「相手に優しくすると、相手も優しい気持ちになれる」のです。
幼少期とオキシトシン

幼少期の3歳までに愛情に恵まれなかったり、過度のストレスを受けてしまうと『オキシトシン』の受容体(レセプター)が育まれないと考えています。
なぜなら、
成人男性の脳は約1300g~1400gで
新生児の脳は約300g~400gになります。
1年後には2倍、3年後には3倍となり、一般成人に比べて80%まで出来上がります。
0~3歳の間で爆発的に伸び、その後は6歳で90%、12歳で100%になります。
ですので、幼少期の教育でその後の思考パターンが決まってもおかしくないのです。
例えば、生まれたヒナが親鳥を見て親と思い込むのと同じように、3歳に刻み込まれた思考パターンはその後10年かけても足りないと言われています。
なので、『オキシトシン』の受容体(レセプター)も同様に愛情に恵まれなかったり、過度にストレスを受けてしまうと、受容体(レセプター)が育まれなくなってしまうのです。
この内容に関しては、大規模な社会現象がありましたので紹介したいと思います。
1965年~1989年 ルーマニア元大統領 チャウシェスクさんが24年間独裁政権を握っていました。
政策の一つに多産の推奨と、中絶・離婚の禁止がありました。
しかし、経済的な理由により、家庭における育児放棄などによって孤児院に引き取られる子供が増えました。
只、収容所すら超過する数となってしまい、収容されなかった子供たちは「ストリートチルドレン」としてうろつくようになり、大きな社会問題となりました。
チャウシェスクさんの政権が崩壊した後、子供たちはヨーロッパやアメリカに養子に出されたのですが、共通して、自己中心的でキレやすく引きこもり易い子供が多かったそうです。
その、子供たちの尿検査をしたところ『オキシトシン』の量が少ないことが判明しました。
「愛情をもって育てられなかった子供たち」は、「自己中心的で攻撃性のある閉鎖的な子になってしまう」という大規模な人体実験となってしまいました。
ですので、幼少期の3歳までに愛情に恵まれなかったり、過度のストレスを受けてしまうと『オキシトシン』の受容体(レセプター)が育まれないと考えられ、自己中心的で攻撃的な子供になってしまうのです。
オキシトシンと信頼
次は逆に『オキシトシン』の分泌が多いとどのような影響ができるかを、お話していきたいと思います。
『オキシトシン』が分泌されると「共感力が高まり、相手に対して寛大になります。」
なぜなら、人に優しくされたり共感されたりすると相互作用により『オキシトシン』の分泌する機能が継続的に活性化します。
その『オキシトシン』が分泌されると、思いやりやいたわりの気持ちが増加し信頼へつながります。
ある実験で、二人でお金を分配するかを決めるゲームで・・・
手順:
- 一人がお金の分け方を提案する。
- もう一人が「YESかNO」でジャッジする。
- 「NO」なら二人とも1円も貰えないようになる。
結果:
血中の『オキシトシン』の濃度が高い程、相手が得するように分配案を提示するようになりました。
結論:
客観的に考えると半々が妥当ですが、『オキシトシン』が分泌されると寛大になってしまいます。
以上の内容から『オキシトシン』が分泌が多いと「共感力が高まり、相手に対して寛大になります。」
オキシトシンの出やすい体質へ

『オキシトシン』の出やすい体質へ改善する為には
「オキシトシンの出やすい人達の周りにいる事」です。
なぜなら、『オキシトシン』は、キレやすく自己中心的の人達の周りにいると「ストレスホルモン」が増加しやすい傾向にあります。
しかし、人は人に優しくされると『オキシトシン』が分泌される相互関係があります。
例えば、静岡に元気学園という全寮制のスクールがあります。
その学園は、不登校の子や虚弱の子供たちに脳や身体の機能に着目した教育をしています。
30人1クラスで新しく1人で入学した生徒に以前からいる29人の生徒でお世話をすると言う事です。
そうして、時間を重ねることで、少しずつ『オキシトシン』が出やすくなり人との交流が苦にならなくなり、不登校の子供がまた元の学校に戻るのです。
ですので、『オキシトシン』の出やすい体質へ改善する為には「オキシトシンの出やすい人達の周りにいる事」なのです。
まとめ

オキシトシンが与える影響力は
「相手に優しくすると、相手も優しい気持ちになれる」のです。
なぜなら、人間は「子孫繁栄」の為に生まれてきて、弱いものを守るために『オキシトシン』が生まれたのだと思われます。
そして、幼少期の3歳までに愛情に恵まれなかったり、過度のストレスを受けてしまうと『オキシトシン』の受容体(レセプター)が育まれないと考えています。
なぜなら、0歳~3歳の間で脳の大きさが成人男性に比べ、80%程のに近づき「脳の成長」は殆ど完成されているからです。
ですので、この時期に愛情に恵まれなかった子供は『オキシトシン』の受容体(レセプター)も育まれないと考えています。
そして、逆に『オキシトシン』の分泌が多いと『オキシトシン』が分泌されると「共感力が高まり、相手に対して寛大になります。」
相手との関係性を大切にしたいと思う脳内物質なので、分泌が多い人ほど人を大切にしたいと思うのです。
『オキシトシン』の出やすい体質へ改善する為には「オキシトシンの出やすい人達の周りにいる事」です。
なぜなら、「相手に優しくすると相手も優しい気持ちになれ、オキシトシンの分泌を更に促すことができるからです。」
本日は以上となります。
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